免疫チェックポイント阻害薬との併用について|愛知県名古屋市のがん治療専門クリニック

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免疫チェックポイント阻害薬との併用及び投与後の治療について

 今、注目されている免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ(一般名:ニボルマブ)、ヤーボイ(一般名:イピリムマブ))と、当院の免疫細胞療法との併用治療についての見解です。

 厚生労働省からの平成28年7月28日付けの通達を受け、当院では免疫チェックポイント阻害薬の使用後及び使用中での当院の免疫細胞療法との併用治療は見合わせております。

 免疫チェックポイント阻害薬の治療による重大な副作用が発生した事と、免疫チェックポイント阻害薬は投与が終了していても、ある期間体内に残ってしまうという抗体薬の特徴から、併用は避けるべきとの見解です。

 現在、併用治療などの臨床症例も少ない上、免疫チェックポイント阻害薬の副作用が発現した際の緊急対応ができかねることから、併用治療は見合わせておりますので、ご了承のほどお願い致します。

厚生労働省より「がん免疫細胞療法と免疫チェックポイント阻害薬との併用 について(注意喚起)」

免疫チェックポイント阻害薬(イピリムマブ・ニボルマブ)

 免疫チェックポイント阻害薬とは免疫細胞などのがん攻撃機能を抑制するタンパク質に干渉してがん細胞への攻撃にブレーキを掛けるのを防ぐ薬の事を指します。

 樹状細胞のB7タンパク質とT細胞のCTLA-4タンパク質、がん細胞のPD-L1タンパク質とT細胞のPD-1タンパク質がそれぞれつながる事で、T細胞の攻撃性にブレーキを掛けるのが免疫抑制です。

 CTLA-4タンパク質にくっつき、B7タンパク質との結合を防ぐのがイピリムマブ(通称ヤーボイ)と呼ばれる薬。

 PD-1タンパク質にくっつき、PD-L1タンパク質との結合を防ぐのがニボルマブ(通称オプジーボ)と呼ばれる薬です。

 免疫細胞にブレーキがかからないようにしてがん細胞を攻撃する仕組みです。

免疫チェックポイント阻害薬

ノーベル賞 がん免疫療法の研究

 2018年10月1日京都大学、本庶佑特別教授のがん免疫療法の研究が大きく評価されました。

 本庶佑特別教授のがん免疫療法の研究は免疫細胞の働きの一つであるブレーキの役割をするタンパク質(PD-1)の発見とその研究です。

 がん免疫療法という分野で、この発見と研究は今後の免疫療法の世界の発展に大きく影響を与えています。

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